壱岐島・岳ノ辻の一等三角点脇に変な基準点発見。 字が薄いですが、石の四面にそれぞれ「緯度測定標」「水路部」「明治廿二年三月」とあるそうです。 さっそく調べてみました。 <緯度測定標について> 幕末から明治にかけて、開国に伴う通商、安全保障の確保のために、海図の整備が急務でした。 自国で測量し、情報を独占することが一番の安全策だったのです。 明治4年、兵部省が海軍部と陸軍部に分かれた際に水路局がおかれ、水路測量や海図作成を担当することになりました。明治14年に「日本全国海岸測量計画」が具申され、翌明治15年より着手されました。 と、ここまでは市販の海図の教科書でわかったんですが、緯度測定標は誰がいつ設置したの? 現在、海上保安庁はレーザー測距装置と世界測地系で結びついている「本土基準点」を設置してますが、それとの関連は? 明治二十二年設置ということで、「計画」に織り込まれたものではないかと思うんですが。 ホームページ開設3周年、はじめて「海のもの」が登場です。まだまだ、世界は広い。 |
2000年8月撮影 伊藤 則之氏 |