これは、群馬・新潟県境の上の倉山での三角点です。「主三角点」とあります。 国土地理院の方にお伺いしたり、図書館で調べてみたところでは、明治期、陸軍が測量を担当する以前に、 農商務省山林局が林野の境界測量をした時の基準点だということです。 この際に、「一等」「二等」ではなく「主」「次」というランクづけをしていました。 ちなみに、この裏側には「山」と読める文字が入っていたということです。 上の倉山には、点の記等によると三等三角点も設置されているはずですが、笹が深くみあたらなかったと いうことです。 山林局の森林測量後、陸地測量部が地図作製のため選点した際、本三角点を(法の定めに基づき)転用することもあったようですが、ここでは別に埋標されたようです。 |
年 月 日 撮影 川田 聡氏 |