几号水準点(粟宮村字東道上観世音塔)

 矢印で示してみました。

 国道4号を北上、粟宮の交差点を過ぎて右側に公民館と共同墓地があります。

 この公民館の前には、ふたのデザインが印象的な一等水準点もあります。

 公民館では藤貫さんの調査の際、観音講が行われていて、次のようなお話を聞くことができました。

 茨城県真壁郡に、板東三十三札所の一つで子育て観音として知られる雨引観音があります。12月から2月の毎17日に、雨引で受けた観音の掛け軸を拝み、持ち寄ったごちそうでお茶会をしていました。昔は大勢集まったそうです。

  墓地は現在の国道4号センターライン付近にありました。その中を道が通っていたのですが拡張のため、墓地ごと今の位置に移転、観世音塔も一緒に移されたとのことです。

 観音講は12月の中で集まれそうな日を選んで続けているとのこと。その場に偶然立ち寄ったなんて、観音様のお導きですね。

 この観世音塔は、弘化4年(1847年)5月に雨引観音講の女性たちが安産と子育てを祈って建てたようです。隆昌寺の十九夜塔も女性の安産祈願の講でした。それらが大切にされ、結果として几号も残されているのを知り、ちょっと暖かい気持ちになりました。

 

 

 

 「女人講中」の「人」文字の下。

 2002年1月20日撮影 松村 昌子

 

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