三角点を見に行こう


2002年5月現在(適宜更新)

 記憶にある限り、はじめて三角点を意識してカメラにおさめたのは、奥多摩で出会った日だまりのイヨ山(右の写真)。 石に深く刻まれた、旧字体の「三角点」の文字が何とも暖かい持ち味で、思わずアップで撮影。
 いつの間にか、山頂に三角点があれば必ず撮るようになり、やがてあらかじめ調べて ねらい打ちするスタイルに変わって行きました。
 家族や友達と、お散歩ついでにのんびり訪ねる。早回りで一日にいくつみつけられるか、などなど、 場所によっては山登りばかりでなく手軽に楽しめるのも三角点探しの魅力なんです。今度の休日、 いかがですか。

  

三角点とは

 旅先でみつけたこの石標は三角点? これから探してみたいがどんな種類があるの?といった疑問にお答えします。上の文字をクリック。

三角点発見ツール

 最近普及の著しいデジタル・モバイルグッズ

 なお、地形図や点の記をご利用の際は、測量法などのルールをお守り下さい。

国土地理院発行の地図

  (紙の地図、)数値地図

  登山地図、道路地図など                   

 20万分の1地勢図には1・2等の主要な三角点が記載されています。2万5千分の1地形図ですと、4等三角点や図根三角点まで、電子基準点も記載されています。 これらの地図だけでは何等三角点かはわかりませんが、宝探しっぽくなっておもしろさは増します。基本の遊び方ですね。

 手はじめに、自宅周辺の2万5千分の1を買って探してみましょう。学校や神社の境内、 公園などがねらい所です。

 2万5千分の1地形図を閲覧できるようになりました。「あした暇だけど地図がない」そんなあなたはこちらで目的の地図をさがしてみて。

 街なかの三角点、電子基準点には、住宅地図や道路地図(1万分の1〜5万分の1程度の縮尺がよい)もあると便利。

 最近はインターネットで詳細図が取り出せたり、GPSケータイとか。もっと気軽に使える値段になったらいいですね。

 旧地形図の図歴も公開されました。三角点設置当時の旧図を取り寄せて、思いを馳せるのも楽しいかも。

点の記

 いわば三角点の「戸籍」。設置年月日、地番、到達方法などの記載。 最近、国土地理院HPで閲覧できるようになり(*注)重宝しています。 ただし、すべての三角点にあるとは限りません。 また設営当時のまま数十年が経過しているものも多いので利用には注意が必要。

 地図同様、昔の点の記もコピーを取り寄せることができます。著名な山岳、近所に明治時代からある三角点などは一見の価値あり。

配点図

 5万分の1地図上に、基準点(三角点・水準点・多角点)の番号・名称を プロットした、いわば三角点の索引。

 国土地理院HPでは地形図の検索(*注)からほぼ同じ内容のものを利用できるようになり重宝しています。

 

 コンサイス日本山名辞典

 (三省堂、絶版?) 山名の由来などを知るのに。古本屋でみつけたら即ゲット!

 日本山名総覧
 (白山書房) 全国の2万5千図記載の山について山名、標高、所在地等を記載。力作です。FD版もあり。
1等三角点のすべて、他
 (新ハイキング社) 1等三角点、日本300名山など、シリーズで出ています。少し古いですがルートの参考に。
1等三角点百名山
 (山と渓谷社)私が三角点にはまったバイブル的ご本。深田百名山を 追っている人は、なじみある山も多いのでは。

 点の記、配点図は国土地理院本院、各地の地方測量部で閲覧、またはコピーを郵送してもらえます。「申請書」が必要です。 書式(ダウンロード可)と申請方法 (*注)

     (*注)基準点成果等閲覧サービス「検索入口」へのリンクです。

三角点観賞グッズ

軍手
 マンホールの中の三角点 (例・相模野基線中間点)など、
 ふたを持ち上げるのに 力がいるのと、泥がかぶってせっかくの標石が観賞に堪えないので、これで拭きます。
棒きれ
 同じく、泥をかぶった三角点の文字を掘り出すのに使用。 (例・一等三角点連光寺村)         
草刈り鎌、鉈など

 草に埋もれた三角点を探し出すのに使用。(例・三等三角点貝ケ森) 使用前  使用後

 おつかれさまでした。

スコップ

 雪や土に埋もれた三角点を掘り出すのに使用。    例(青森・八幡岳、5月連休) 

滝沢芳章氏撮影

コンパス

 三角点は「何等三角点」の刻字が南を向いているのが法的に正しい置き方です。
 私は大ざっぱなのであまり気にしませんが、設営の状況によっては別な方向を向いて
 いて、それを調べている方もいます。藪山の三角点探しにも。

 例・奥多摩・岩茸石山から尾根伝いの「黒山」三角点

(マジックで線を描いたのはだれ?)

 カメラ

 ありものでかまいませんが、デジタルカメラは軽くてたくさん撮影できるため重宝してます。
 より芸術的に、たとえば遠くの山などもじっくり写しこむには、一眼レフがおすすめです。

  デジタルグッズ

 まとめちゃいましたけど、ハンディGPSレシーバ、パソコン、カーナビなんかです。

 基準点は座標がわかっているので、より効率的に探せます。

 藪や雪で三角点が埋もれていても、GPSのウェイポイントにでもデータを入れておけばここほれ、わんわん。

 ま、両刃の剣というやつで、探すこと自体が目的ならば、情報は多すぎない方が楽しいかも。

 最近は主に、座標値のない古い標石(このホームページで「変な三角点」としてとりあげているものの一部、道路元標など)の位置を計測、記録しておくのに使っています。

 かつては立ち止まっては手帳につけていた登山タイムも、電池が許す限りGPSレシーバにトラッキングさせています。働き者です。

 ビデオで撮ったり、録音している人もみかけますね。人それぞれ。

 語るといろいろあるんですけど、このへんで。

 

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