旧日本政府の三角点−内務省大三角点

        明治初期に、内務省地理寮が大三角測量を実施し、東北南部から近畿にわたる大三角測量網を設計しました。

 明治17年に陸軍に引き継がれるまで、内務省地理寮・地理局時代に設置、観測した三角点は約50点あるといわれています。多くはその後陸軍の一等三角点に引き継がれたといわれていますが、現存が確認されているのは以下の3つだけです。

 設置されたおおよそのポイントは大三角網図と、陸地測量部時代の点の記で確認できますが、簡単な記載はあるものの、詳しいことはわかっていません。晃石山(栃木)のように、明らかに現在の一等三角点付近に設置されたとみられるが標石は亡失している場合がほとんどです。でも、「白髪岩」の例のように、探せば思わぬ所にみつかるかも?!

        

大三角点を紹介したホームページ

内務省大三角点リスト

       (山岡さんのホームページ 測量標石−内務省などの測量標石)

内務省の標石 

(上西さんのホームページ 三角点の探訪 下巻)

関八州大三角測量標石 

(牧田さんのホームページ 三角点を探そう! 明治時代の測量標石)

 

HPを見ていただいているみなさまのおかげで原三角点の写真がそろいました。

その1 (雲取山)

その2(米山)

その3(白髪岩)

 

大三角測量に先立ち実施された基線測量の遺跡

那須基線北端点

那須基線南端点

基線測量とは、三角測量網の一辺を正確に決めるために実施するもので、数キロメートルを数十メートルずつ基線尺(ものさし)で測って合計します。

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