旧日本政府の三角点−几号水準点

 

        几号水準点は、明治初期にイギリスの技術を採り入れて設置されたものです。

        現在の水準測量は、基準点の上のふくらみに対して標尺を垂直に立てて(垂直という言葉には語弊がありますが測量の専門コーナーではないので簡単に書きます)、これをレベルという機械で観測していますが、几号水準点では、この標尺を固定するのに壁などに「不」の文字の刻みを入れ、横棒の部分に標尺の台を固定し水平をとって、標尺を載せていたようです。

        内務省地理寮・同地理局時代の水準点はこの方法で設置されるよう通達がでていたので、各地にこの水準点が残っています。中には、形だけとって、本来の使い方をするには小さすぎるものも?? 測量計画の経緯から、主に東京(旧東京府)、埼玉、栃木、茨城、福島、仙台に多く残されています。多くは、大きな石碑や建物の壁に刻まれました。

 

几号水準点関連ホームページ

几号水準点リスト

(山岡さんのホームページ メニューから「測量人の風景−几号水準点と内務省三角点標石」を選んでください)

上西さんの几号写真(ホームページ)へ 

                京阪神の几号、几号の由来などが紹介されています。

「地図のページ」

几号水準点の「点の記」が載っています。

 

几号水準点の写真

「小山市に残る明治水準点」

 

東京都千代田区 靖国神社境内灯籠台座

茨城県古河市 中田町香取八幡社

栃木県大田原市 練貫公民館入口

栃木県黒磯市 越堀那珂川東岸村界標

栃木県黒磯市 鍋掛那珂川西岸馬頭観音

栃木県大田原市 佐久山浄正寺境内

栃木県大田原市 河原供養塔台座

栃木県国分寺町 小金井上町公民館

栃木県那須町 芦野駅奈良川高橋際地蔵

栃木県那須町 横岡村字峯岸地内牛(べこ)石

福島県 川籠村吉沢八幡筋石地蔵

栃木県大田原市 那須基線北端

 

栃木県野木町 野木神社境内

栃木県小山市 龍昌寺境内

栃木県小山市羽川 JR保線区構内

同粟宮、共同墓地内

同宮本町、須賀神社内

 

栃木県大田原市中央1丁目 米喜商店前

 

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